約数の問題 小問対策

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導入

 本日より、数日間にわたって整数の問題を取り扱っていこうと思います.証明問題が出るのは主に旧帝大が多いので扱わない予定です.主に小問対策として取り組んでおくべき問題を取り扱います.来年の入試は2022.2022の約数って扱いにくいですね・・・笑 ($2022=2\cdot3\cdot337$)

問題

 $2020$の約数のうち,$3$桁の素数は$1$個だけで,それは$(ア)$である.2020の正の約数は$(イ)$個あり,それらの和は$(ウ)$である.また,3桁の約数は$(エ)$個ある.

【関西学院大学 2020】

解答

(ア) $2020=2^2\cdot5\cdot101$

(イ) 2020の正の約数は,$2^a\cdot5^b\cdot101^c$の形である.$a$は$0,1,2$の3通り,$b$は$0, 1$の2通り,$c$は$0, 1$の2通りである.よって,

3×2×2= 12 (個) (答)

(ウ) $(1+2+2^2)(1+5)(1+101)=7×6×102=4284 (個)$ (答)

(エ) 3桁の約数は101を素因数にもつ必要があるので,$101, 2\cdot101, 2^2\cdot101, 5\cdot101$の4個となる.

解説

(ウ) これは場合の数でも出る問題です.約数の和ということで,$2^a\cdot5^b\cdot101^c$の中で考える.例えば$a=1$のときに他の約数は,$5^0\cdot101^0$,$5^1\cdot101^0$,$5^0\cdot101^1$,$5^1\cdot101^1$となる.

 $a=1$の時の約数の和は$2^1\cdot(5^0+5^1)(101^0+101^1)$となる.これが$a=0, 2$のときも同様となるので,$(2^0+2^1+2^2)(5^0+5^1)(101^0+101^1)$となる

(エ) $2\cdot5=20$であるので,約数$2$と$5$のみで3桁の整数を作ることができない.よって,2020の約数で3桁の整数を作るためには,約数$101$が含まれる必要がある.

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