問題
$m>0$とする.$xy$平面上の2つの円
$C_1:x^2+y^2=4, C_2:x^2+y^2-6x-8y+25-m=0$
を考える.
(1) 円$C_2$の中心の座標を求めよ.
(2) 円$C_1$と円$C_2$が異なる2点で交わるときの$m$の値の範囲を求めよ.
(3) 円$C_1$と円$C_2$が異なる2点で交わるとし,その2点を通る直線を$l$とする.$l$が原点を通るときの$m$の値を求めよ.
(4) 円$C_1$の接線が(3)の直線$l$と直交するとき,その接線の方程式を求めよ.
【岐阜大学 2020】
解答
(1) $C_2$は$(x-3)^2+(y-4)^2=m (m>0) $と表せるので,中心の座標はA$(3, 4)$,半径は$\sqrt{m}$
(2) $C_1$の中心は原点O,半径は2
$C_1$と$C_2$が異なる2点で交わるための条件は
$|2円の半径の差|<OA<(2円の半径の和)
$|2-\sqrt{m}|<5<2+\sqrt{m}$
$-5<2-\sqrt{m}<5$かつ$3<\sqrt{m}$
$3<\sqrt{m}<7$
$∴9<m<49$
(3) $9<m<49$のとき,実数$k$に対して,
$x^2+y^2-4+k(x^2+y^2-6x-8y+25-m)=0$
は$C_1$と$C_2$の異なる2つの共有点P,Qを通る円または直線を表す.$k=-1$のとき,$6x+8y-29+m=0$となるが,これはP,Qを通る直線であるから,これが$l$の方程式,$l$が原点を通るとき,
$m=29$
(4) $l:3x+4y=0$である.$l$に直行する直線は$n:4x-3y+c=0$($c$は実数)と表せる.
$n$が$C_1$に接するための条件は
($n$とOの距離)$=$($C_1$の半径)
$\displaystyle\frac{|c|}{\sqrt{4^2+3^2}}=2
$∴c=±10$
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