条件付き確率

☆☆
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問題

 出る目の確率が次のようさいころが1つある.

・1,3の目が出る確率はそれぞれ 112

・5の目が出る確率は 13

・2,4,6の目が出る確率はそれぞれ 16

 そこで,さいころを1回振り,出た目をAとし,Aを3で割った余りをXとする.次にもう1回さいころを振り,出た目をBとし,A+Bを3で割った余りをYとする.

(1) 事象X=Y=0が起こる確率を求めよ.

(2) 事象X+Y=3が起こる確率を求めよ.

(3) 事象X+Y=3が起こったという条件のもとでの,X=1Y=2である条件付き確率を求めよ.

【宮崎大学 2005】

解答

(1) X=Y=0となるのは,ABがともに3で割り切れるときである.すなわち,

(A,B)=(3,3),(3,6),(6,3),(6,6)

 のときであるから

P(X=Y=0)=112×112+112×16+16×112+16×16=116

(2) X+Y=3となるのは,[1]X=1,Y=2または[2]X=2Y=1のときである.

  [1]X=1Y=2のとき

   (A,B)=(1,1)(1,4)(4,1)(4,4)のときであるから

   P(X=1Y=2)=112×112+112×16+16×112+16×16=116

  [2]X=2Y=1のとき

   (A,B)=(2,2),(2,5),(5,2),(5,5)のときであるから

   P(X=2,Y=1)=16×16+16×13+13×16+13×13=14

 [1],[2]から,X+Y=3となるのは 116+14=516

(3) X+Y=3となる事象をEX=1,Y=2となる事象をFとする.

 (2)から 

P(E)=516P(EF)=P(F)=116

 よって,求める条件付き確率は

PE(F)=P(EF)P(E)=116516=15

余談

 2006~2014年入試が旧課程となっておりますが,2005以前も旧々課程となっており複素数平面が数学Bにあったりしました(2015年入試より数学IIIで復活).今回の問題はその名残がある条件付き確率確率の問題(2005年)となっております。

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